海ごみとは?
マイクロプラスチックとは?

海ごみとは?

「海のごみ」と言って皆さんが思い浮かぶのは、海水浴場などに打ち寄せられた漁具やプラスチック製品の破片、カンやビンといったもの(海岸漂着ごみ)ではないでしょうか。
このほかにも海面を漂っているもの(海面漂流ごみ)、そして海底に沈んでいるもの(海底ごみ)があります。ある調査によると瀬戸内海の水辺にあるごみのうち半分以上が海底に沈んでいるとされており、約13000トンあるとの推計もあります
 しかも、海底堆積ゴミのほとんどが回収されずに増え続けているのが現状です。

マイクロプラスチックとは?

最近「マイクロプラスチック」という言葉を聞くようになりました。
文字通り「微細な」プラスチックということですが、一般的には5mm以下の小さな粒のことです。
マイクロプラスチックのでき方には二通りあります。
一つはあらかじめ小さく製造されたもの、例えば、工業用研磨剤や洗顔料・化粧品などに含まれているものです。レジンペレットは、一般的に直径数mmの円筒型か、もしくは円盤型のプラスチック小粒で、プラスチック製品に加工される前の原料です。
もう一つは、既製のプラスチック製品が劣化し、小さな断片に変化したものです。レジ袋などのビニール製品は、海岸などに放置されると紫外線により分解され、波により海との往復をする間に微細な断片になっていきます。
さらに言えば、ご家庭で衣類を洗濯した時にも、合成繊維が脱落しているといわれ、その大きさは1mmにも満たないものです。

近年の研究により、こうしたマイクロプラスチックは日本近海のみならず、世界中の海で確認されているほか、魚などの魚介類の体内にも確認されています。
懸念されているのは、こうしたプラスチック片に有害物質が付着し、それが生態系に影響を及ぼさないかということです。世界中で研究が進んでいます。
 こうした事態を受け、2015年のG7エルマウ・サミット首脳宣言では「我々は,海洋及び沿岸の生物と生態系に直接影響し、潜在的には人間の健康にも影響し得る海洋ごみ、特にプラスチックごみが世界的課題を提起していることを認識する」として国際的な取り組みを行うことが確認されました。
 我が国では、海岸漂着物処理推進法改正による「基本的な方針」の改定や、本年6月に閣議決定された第4次循環型社会形成推進基本計画を踏まえた「プラスチック資源循環戦略」の策定の動きが本格化しています。
さらには、2019年6月開催予定のG20大阪サミットにおいて、海洋ごみ問題が議題として取り上げられることとなり、国内対策とともに国際的な連携・協力の加速化も求められています。


備前市日生町で採取されたマイクロプラスチック @磯辺篤彦教授(九州大学)